ペアレト・トレーニング
ペアレント・プログラム
〜ペアレント・トレーニングとは〜
知的障害や自閉症などの子どもをもつご家族を対象に、1960年代から米国で開発され発展してきました。
子どもの行動変容を目的として、保護者がほめ方や指示などの具体的な養育スキルを獲得することを目指します。
専門家による療育場面でのトレーニングだけでなく、保護者が日常生活で子どもに適切にかかわることができるようになることで、子どもの行動改善や発達促進が期待できます。
また、講義による知識の獲得だけではなく、ロールプレイや演習を行うことで、養育スキルを獲得していきます。そして、保護者がホームワークに取り組み、家庭で実際にやってみることで、日常生活での子どもの行動を変えることにつなげていきます。
加えて、同じ悩みをもつ親や支援者の出会いの場にもなり悩みを共感し合いながら、プログラムに取り組めます。
〜ペアレント・プログラムとは〜
育児に不安がある保護者、仲間関係を築くことに困っている保護者などを、地域の支援者(保育士、福祉事業所の職員等)が効果的に支援できるよう設定されたプログラムです。
発達障害やその傾向のある子どもをもつ保護者だけでなく、さまざまな悩みをもつ多くの保護者に有効とされています。
ペアレント・トレーニングに参加する前にできていると良いであろうという観点で開発されました。
基本的には、「行動で考える」「誉めて対応する」「保護者同士の仲間を見つける」ことを目的にしています。
〜ペアレント・トレーニングとペアレント・プログラムの違いとは〜
ペアトレは、行動を分析して環境調整や子どもへの肯定的な働きかけを習得していくことで子どもの発達促進を行うプログラムです。一方、ペアプロは、「行動で考える、行動で観る」ことに特化したプログラムです。
ペアレント・トレーニング
各回の進め方
*6回〜11回程度を1クールとし、隔週での開催となります。
【Aコース】
第1回:オリエンテーション
第2回:子どもの行動観察と3つのタイプ分けをしよう。
第3回:子どもの行動のしくみを知ろう。
第4回:楽しくほめよう。ー親子タイムと上手なほめ方ー
第5回:子どもが達成しやすい指示を出そう。
第6回:待ってからほめよう。ー上手な注目の外し方ー
近況報告会:近況報告をしよう。/ペアトレでみつけたことを思い出そう。
【Bコース】
第1回:オリエンテーション
第2回:子どもの行動観察と理解
第3回:子どもの行動への良い注目の仕方ー行動の3つのタイプ分けー
第4回:親子タイムと上手なほめ方。
第5回:前半の振り返りと学校との連携ーその1
第6回:子どもが達成しやすい指示の出し方
第7回:ほめるために待つ。ー上手な注目の外し方ー
第8回:トークンシステムとリミットセッティング・タイムアウト
第9回:トークンシステムとリミットセッティング・タイムアウト
第10回:全体のまとめとこれからと学校との連携ーその2
近況報告会:近況報告とペアトレでみつけたことを思い出そう。
1.各回、詳しい説明から始まります。
2.講義、個人ワーク、ペアワーク、ロールプレイを行います。
3.取り組んだワーク内容やロールプレイなどで気づいたことや感想をシェアしていきます。
ペアレント・プログラム
各回の進め方
*6回〜7回程度を1クールとし、隔週での開催となります。
第1回:オリエンテーション/現状把握表を書いてみよう。/自分のことを書いてみよう。
第2回:行動で書いてみよう。
第3回:同じカテゴリーをみつけよう。
第4回:「ギリギリセーフ」をみつけよう。
第5回:「ギリギリセーフ」をみきわめよう。
第6回:ペアプロでみつけたことを確認しよう。
近況報告会:近況報告/ペアプロでみつけたことを思い出そう。
1. 各回詳しい説明から始まります。
2.参加者同士でペアを組み、自分や子どもことについて現状把握表(※)を書いていきます。
3.ペアワークでは、書いたものをシェアし自分の合うものを取り入れたり、真似したりして、みつけたことをグループで発表、共有していきます。
※「いいところ(当たり前のことでもできているところ)」「努力しているところ(少しはできたり、やろうとしているところ)」「困ったところ(すぐにはできないところ、苦手なところ)」を整理していく表です。
ペアレント・トレーニング/ペアレント・プログラム開催
(保護者向け)
*連続講座になります。原則、1クール全日程のご参加をお願いいたします。
なお、欠席された方につきましては、必要に応じて別途対応させていただく場合がございます。
*講座に参加されて役に立ったかどうかを確認するため、事前事後のアンケートなどのご協力をお願いいたします。